蚊の発生時期と発生条件 対策は家の周りからおすすめ 雨水桝も!


絶対に仲良くはできない生きもの

そして、気にせずにはいられない生きもの

もう、私に構わないで~!と、思わず叫びそうになる相手が【蚊】

こんなにイライラさせるものも他にはいないですね。

おまけに病気まで運んでくるとなったら、無視しても無視しきれません。

開き直ってその生態を調べてみました。

「相手を知って、対策をする。」です。

ここでは、日本で、人を刺す一般的に馴染みのある蚊3種類について書いています。

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蚊の発生時期

蚊は梅雨ごろから初夏にかけて発生するものと思い込んでいましたが、早い年には2月頃夜中に刺されたことがあります。

いったい、いつが発生時期なのでしょうか。

調べてみてびっくりです。

蚊は一年中、条件次第で発生するのです。

だから、真冬に刺されても不思議ではないのです。

家の中・部屋の中の密閉性があがり、エアコンの普及もあって季節感がなくなっていますね。

それが、真冬に室内で蚊を発生させる原因を作っていたのかもしれません。

もし、そうだとしたら・・ショックです。

原則的に蚊の発生時期としては、

梅雨ごろから初夏にかけて気温が高くなるころから、気温が低くなる晩秋まで世代交代しながら発生します。
ただし、一年中吸血活動する蚊もいます。

一日のうちで活動が活発になる時間帯はあるのでしょうか。

蚊の種類と主な特徴、活動時期・時間を書いておきます。

大まかに言って、人を刺す蚊には3タイプあります。

そして、
メスの蚊のみが産卵のための栄養源として吸血します。

【アカイエカ】・・北海道から九州までほぼ国内全域に生息(沖縄を除く)
*室内に入ってきて刺す蚊
*春先から晩秋(3月~11月)に活動する。
*雌の蚊は越冬する。(寒さを防げる薄暗い場所で休眠する)
夕方から明け方にかけて活発に吸血を行う。
*家周辺のドブ、下水溝など汚水が溜まった場所が発生源となる。

【チカイエカ】・・本州、四国、九州に生息
*地下街や地下鉄、商業施設などの建物内(主に都市部)
*1回目の産卵では吸血はしない。2回目の産卵より吸血する。
*低温に強く、年間を通して活発に吸血活動をする。
夜間に活発になる。
*ビルの排水溝、浄化槽、地下水槽などが発生源となる。

【ヒトスジシマカ(ヤブカ)】・・東北宮城県あたりから九州まで
*夏(25~30℃)に発生し活動する。
*冬場は、卵のままで越冬。
昼間から夕方にかけて活発に吸血を行う。
*朝方や夜でも灯りで照らされている場所では吸血を行う。
*藪、公園、庭など草が生い茂っている場所
*雨水がたまりやすい場所や古タイヤなどが発生源となる

蚊の発生条件

蚊は水のあるところに卵を産みつけます。

川のような流れのある水ではなく、水面の穏やかな池や貯水槽、水たまりを好みます。

気候的に15℃以上の気温で吸血活動を始め、25~30℃で最も活発に活動します。
(15℃以下、35℃以上では動きが鈍くなります。)

少しの水たまりでも産卵し、ボウフラを発生させます。

1回で200~300個を産卵します。
卵から2~5日で幼虫(ボウフラ)が生まれ、7~10日で4回の脱皮を繰り返し、さなぎ(オニボウフラ)になります。
その後3日ほどで成虫(蚊)になります。
成虫の寿命は1ヶ月ほどで、その間に交尾と産卵を繰り返します。

溜め水と気温15℃以上が蚊の発生条件となります。

たとえ冬場で外気温が低くても暖房で20℃位になっていれば、家の中で越冬中の蚊(アカイエカ)が活動を再開することもありえます。

*アカイエカの雌は寒さを防げる薄暗い場所で休眠しますが、家の中では下駄箱や押し入れの中でじっと動かず隠れています。

冬といえども、家の中に水たまりを作らないことです。

生け花の水など溜めておくことが必要な水には、それなりの対策をすることで蚊の発生を防ぐことができます。
マメに水を替えることに加え、下記を参照に必要な対策を講じてくださいね。

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蚊の対策は家の周りから

蚊の対策として、家の中に蚊を入れないことが大事です。

網戸や蚊帳、蚊取り線香ももちろん有効ですが、それだけでは防ぎきれません。

蚊の発生源になる家の周りの水たまりをなくすこと、ドブや池対策をしていきます。

【水を捨てる】卵を産みつける場所をなくす
・植木鉢の受け皿
・空き缶・空き瓶
・古タイヤ
少しでも水が溜まっていたら、捨てるようにします。

【油を利用】ボウフラ対策
・水を捨てられない水たまり
水の表面を覆うくらいの廃油を流し込むことで、ボウフラが呼吸できなくなります。

【メダカやフナ・金魚を放つ】ボウフラを餌として食べる
・池
・沼
・貯水槽
ボウフラを好物とする小魚を入れます。
その際には、通常の餌やりを控えるとボウフラを餌として退治してくれます。

【銅などのグラスファイバーを入れる】
・お墓の水差し・花立
蚊には銅の成分を嫌う傾向があるので、グラスファイバーを入れてボウフラが羽化できないようにします。
きれいな10円玉でも同じ効果が得られます。

【マメな掃除】水の流れをよくする
・ドブ
汚水が溜まらないように、マメに掃除します。

【薬剤散布】各家庭に配布する自治体もあり
・雨水桝
・汚水桝
・側溝
・水路
・水たまり
ほ乳動物や魚介類に対し、安全性の高い薬剤を使用します。

まとめ

蚊は夏のものと思っていました。

一年中活動する蚊がいるのも驚きですし、
夏だけの蚊を、冬場に活動させる環境を作り出しているかもしれない、という事実。
これも知っておく必要があります。

ご存知のように、蚊は病気を媒介します。

蚊の生態を知ったうえで、できるところから蚊を発生させない環境作りを行うことが大事ですね。

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