ユスリカって、ご存知ですか?
名前を聞いてわからなくても、誰しもが目にしているアレです。
「ユスリカは、ハエ目ユスリカ科に属する昆虫の総称です。」
見た目では蚊に似てますが、実はハエの仲間なんですね。
ユスリカと聞いても、イメージできません。
が、「蚊柱」と言われると、わかるのではないでしょうか。
日暮れ位から、大群で飛んでるのを見かけます。
家の壁や、網戸にもよく止まっている蚊よりか細い感じのアレです。
人を刺すことはないけど、なんかうっとうしいアイツです。
できれば遠ざけたいですよね。
ユスリカの生態
ユスリカの成虫の体長は1~11mmのものまで、日本で確認されているものは1000種類とも2000種類とも言われてます。
蚊と違って、人の血を吸うことはなく病原体を媒介することもありません。
幼虫は側溝や水たまり、排水溝、河川など水のあるところではどこでも発生します。
水中にすむ幼虫は有機物を食べて育つため、水の浄化に役立っている益虫なのですね。
が、成虫は灯りに集まるため家屋に入り込んだり、壁や網戸にびっしりくっついたり。
また工場内に入り込んだ場合は異物混入の原因となったり、人の生活に影響を及ぼす害虫でもあります。
成虫の寿命は4~5日程度で、繁殖のために蚊柱を形成します。
蚊柱はオスの集まりで、メスがこの中に飛び込んで交尾し産卵。
産卵を終えるとすぐに死んでしまいます。
比率は100匹のオスに対して1匹のメス。
ユスリカは口も消化器官もなく、栄養補給できないので寿命も数日なのだそうです。
そのユスリカの死骸が風化した粒子となり、吸い込むとアレルギー性喘息を引き起こすこともあるというから注意が必要です。
また小型のユスリカでは、成虫が直接人の眼や口に飛び込むことで炎症を起こす可能性もあります。
ユスリカの発生時期
ユスリカは種類が多いので、その活動時期も様々です。
通常水温が高くなって活動が活発になるのですが、フユユスリカと言って冬に活発化するものもいます。
多く見られる時期は・・
・10月中旬から12月上旬ごろ
・11月から2月ごろ
ほぼ一年中ユスリカは発生していることになります。
ユスリカを寄せ付けない対策
家に寄せ付けない対策、家の中に入れない対策をとっておきたいですね。
家の外壁・玄関灯
*専用の忌避殺虫剤をスプレーしておく
*玄関には虫よけを吊るす(置く)
窓・網戸
*網戸に専用の忌避殺虫剤をスプレーしておく
*網戸は虫が入らない細い網 30メッシュ網にする
*網戸は「虫のイヤがる網」にする
*窓に虫よけを吊るす(置く)
洗濯物
*ユスリカが止まってたら、洗濯物を揺らして落とす
潰すと体液で汚れるので、注意が必要です。
定期的な掃除
*家の周囲や屋内で死骸を見つけたら、早めに掃除
アレルギーの原因になります。
まとめ
ユスリカは直接人を刺さないとは言え、大量に発生すると生活に支障をきたします。
害虫であり益虫でもあることから、家の周辺で発生を確認したら、自治体に相談することも有効です。
ほぼ一年中発生することを考えると、あまり神経質にならないようにしたいですね。
‥と言っても、あの蚊柱を見ると、背筋が寒くなります。
苦手なものは苦手、うまく対策していきたいと思います。