
浴衣を楽しんだ後のお手入れはどうしていますか?
夏ムシムシする時期に着る浴衣は、汗をいっぱい吸っています。
汗を吸ってくれる浴衣だから、[蒸し暑い日本の夏]にぴったりの着衣なのですね。
浴衣を着た後は洋服と同じように、洗って汗やほこりを落としておきましょう。
ここでは、綿の浴衣のお手入れ方法について書いています。
浴衣の洗い方
浴衣の洗濯に関して、3つの方法があります。
*洗濯機
*クリーニング
最もおススメは手洗い・水洗いです。
面倒に感じるかもしれませんが、やってみると意外に簡単。
順番に説明していきます。
浴衣を手洗いする
水洗いだけできれいになります。
・ゆかたは本たたみにする。
・たらいに浴衣を入れ、30分ほど水に漬けておく。
たらいがなければ、浴槽を使っても良い。
たたんだ浴衣がそのまま入ることがシワを防ぐコツ。
・水に漬けた状態で、両手でやさしく押し洗いをする。
汚れがでてきたら、水を取り替えて繰り返す。
水がきれいになったら終了。
・市販の洗濯糊で、好みの濃さで糊付け
(省略しても良い)
・たたんだままの状態で、すのこや浴槽のふた等を使って、水をきる。
・ある程度水が切れたら、広げて陰干し。
(後述)
浴衣を洗濯機で洗う
(既製品の場合は、必ず洗濯タグを確認してから行ってください。)
・ゆかたを本たたみにし、ネットに入れる。
ネットは大きすぎず、小さすぎないものを使用。
サイズが合わないとシワの原因になります。
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・ネットに入れた浴衣は色移りを避けるために、単独洗いに。
・洗濯コースは「おしゃれ着洗い」
(機種により、該当するコースを選んでください。)
・洗剤も「おしゃれ着洗い用」で。
・脱水時間は30秒ほど。
シワ防止のため、軽く水が切れる程度にする。
・浴衣をひろげて陰干し。
(後述)
・糊付けは干した後、スプレー糊とアイロンで。
浴衣をクリーニングにだす
食べこぼしや飲み物などシミがついた場合は、やはりプロに任せるのが安心です。
浴衣のクリーニングを取り扱っているかどうか、確認してくださいね。
業者さんによって洗い方が異なるので、呉服屋さんに処置のしかたを尋ねるのも一案です。
クリーニングが仕上がったら、必ずビニール袋からだしておきます。
浴衣の干し方
浴衣を手洗い、あるいは洗濯機で洗ったのちの干し方です。
着物用ハンガーか物干し竿に袖を通して、Tの字にして干します。
襟元を整え、両手のひらで挟んで軽くたたき、シワを伸ばしておきます。
色褪せを防ぐため、乾くまで陰干しします。
完全に乾ききる前に、軽くアイロンをあてるときれいに仕上がります。
アイロンは上から押しあてるようにして、熱を加える要領です。
糊は着る人の好みで、パリッとした感じが好きな人には干す前に全体に糊付けをおススメします。
ソフトな着心地を好む人には、襟を中心に軽くスプレー糊を使うようにします。
浴衣の保存について
普段は、タンスの引き出しにそのまま入れておきます。
浴衣のシーズンが終わり、翌年まで保管する場合は収納前にクリーニングに出します。
専門家の手によって、しっかり汚れを落としてもらいましょう。
特に薄い色の浴衣は、時間が経つと黄ばみや汗ジミなどが目立つので、注意が必要です。
クリーニングの済んだ浴衣は、必ず包装しているビニールを取り外し、着物用ハンガーにかけ完全に湿気を飛ばしておきます。
あらためてたたみなおして、あればたとう紙に入れて和ダンスに仕舞います。
ただし、たとう紙や和ダンスにこだわることは不要です。
保存で大事なことは、シワにしない事とカビさせない事。
他の衣類と同じですね。
収納前にはきれいに汚れを落として、保存しましょう。
まとめ
浴衣のお手入れの仕方をまとめておきます。
・浴衣は一枚ずつ洗う
・たたんだ状態で手洗いの水洗い、または、
たたんでネットに入れ洗濯機でおしゃれ着コース
・脱水機にかける時間は15秒~30秒ほど
・着物用ハンガーか物干しざおで
・陰干し
・必要ならスプレー糊とアイロン使用
・長期保存前にはクリーニングにだす
・きちんとたたんで、しわにならないように収納
お気に入りの浴衣は、これで次も気持ちよく着られますね。
帯の色を替えたり、巾着など小物を替えることで、また新鮮に装うことができます。
我が家では、浴衣のお洗濯はもっぱら手洗いです。
寝間着用ゆかたは洗濯機を使用しますが、今は家族全員パジャマ着用なので、お客様が来たときだけになりました。
浴衣の洗い方を知っておくと、気楽に着られるようになります。
「着物は着た後のお手入れが面倒」という固定観念があるため、浴衣も着る回数が減ったように思います。
実は、浴衣の洗濯はずっと母や祖母任せでした。
が、自分で手洗いするようになって浴衣に愛着がわき、毎年お盆には着るようになりました。
家族そろって、「浴衣で夕涼み」が理想です。