虫干しは俳句の季語でもあるように、昔からの日本の風物詩です。
神社やお寺、美術館や博物館、図書館などで定期的に行われていますね。
以前は、各家庭で年間行事として虫干しを行っていました。
生活スタイルも住環境も変化し、徐々にすたれてきたように感じます。
もっともっと日常に取り入れてみませんか?
虫干しの時期はいつ?
虫干しに適した時期は
*虫干しー秋晴れの続く10月
*寒干しー空気の乾燥する1月~2月
晴れの日が続き、乾燥した日が虫干しのタイミングです。
衣替えをするときにも、合わせて虫干しをしておきます。
虫干しをする時間帯は?
一日の中でも、もっとも乾燥する時間帯を狙って数時間干します。
朝夕は湿気やすいので、日中が最適です。
午前中10時頃から午後2時ごろまでを目安にします。
やり方のコツは?
カラッと晴れて、窓という窓を開けたくなる日は、風入れ・虫干し日和です。
ただし、前日が雨の場合は止めておきます。
家の中から湿気を追い出し乾いた空気を取り入れるために、窓を全て開け風を入れます。
押し入れや天袋、クローゼット、タンスの引き出し、玄関の下駄箱・・等々戸を開けて普段閉めっぱなしの場所に風を通すようにします。
2~3時間風を入れるだけでオッケーです。
これを年に数回行うことで、カビや湿気対策になります。
風入れでは、仕舞った物の状態を観察する事につながるので、必要であれば時間を取って個別に対策します。
虫干しのコツは、一年を通して乾燥した日には窓を開け、扉や引き出しを開け、風を通すです。
洋服の虫干し
衣替えをするときの虫干しでは、基本的に衣類をすべて出して広げます。
コートやスーツ、ワンピースはハンガーに吊るしたまま陰干し。
クリーニングに出した洋服は、すぐに袋から出して陰干しして湿気を飛ばします。
服の状態をチェックして、収納します。
収納する引き出しや収納ケースも乾拭きして日干しします。
(桐は陰干しで。)
バッグ・かばんの虫干し
口を開け、陰干しします。
材質によってカビやすいものもあるので、要チェックです。
靴の虫干し
下駄箱から出して、陰干しします。
革靴は湿気があるとカビの原因になるので、湿気対策が必要です。
下駄箱の中を掃除して、乾燥させておきます。
本・雑誌やアルバム写真の虫干し
陰干しします。
本・雑誌はページを開いてパラパラめくって湿気を飛ばします。
アルバムも同様に。
段ボールに重ねて収納するのは、湿気やすく虫が湧きやすいのでNGです。
長期保存には、密閉できる収納ケースを使い乾燥剤と無臭防虫剤を入れておきます。
基本は通気性の良い本棚収納で。
調度品・掛け軸などの虫干し
陰干しします。
桐の箱に入っていても、時々は箱から出して状態をチェックします。
押し入れ・その他の虫干し
押し入れの中も、2~3年に一度は虫干ししたいですね。
家族が多いと大掛かりになるので、計画的に進めましょう。
風を入れて虫干しついでに収納を見直します。
断捨離のチャンスと心得て、不用品の処分をします。
収納は7割程度にして、通気性良くしておきます。
箱収納では、中身が見えるように半透明の収納ボックスを使うことをおススメします。
見える化によって収納物の管理がたやすくなります。
押し入れに物が多くなってきたら、虫干しのタイミングと思って天気の良い日にすべて引っ張り出しましょう。
見える化と7割収納で押し入れが使いやすくなります。
まとめ
虫干しのコツは普段から風を通して湿気を溜めないことです。
今は部屋の密閉性もあがり、冷暖房の使用で湿気が溜まりやすいかもしれません。
虫干しの習慣を持つことで、定期的に手入れと掃除が行き届きます。
また、家にも持ち物にも意識が向くので、物を大事にする感覚が身につきます。
それこそ虫干しの最大のメリットと言えるかもしれませんね。