自宅のお風呂で楽しむ薬湯と言えば、代表的なものは菖蒲湯と柚子湯でしょう。
お湯が柔らかくなるし、香りが季節を感じさせてくれて風情がありますね。
この記事では、身近な自然の材料で毎日続けられる薬草風呂をおススメしています。
手軽に試してみてくださいね。
結構ハマりますよ。
薬草風呂は自宅で
温泉の魅力は、やはりそのお湯の効能にあります。
毎日温泉に入りたい!
と言っても温泉が出ないので、それなら自宅のお風呂を薬草風呂にすれば良いわけです。
「薬草なんて近くにない」って思っていませんか?
意外な庭木の葉が薬草だったりするのですよ。
目の前にあっても、興味がなければ、手にとることもしないでしょう。
私がそうでした。
でも、一旦興味を持ったら・・
「こんな葉っぱやあんな葉っぱに身体に良い効能があったのかっ!」
と、目からうろこが落ちました。
庭の草木が薬湯の材料になれば、毎日でも温泉気分を味わえます。
季節の移ろいをお風呂で感じられるのも、薬草風呂の魅力です。
自分でバリエーションを増やすことができるので、ぜひ好みの材料を見つけてくださいね。
薬湯の作り方
材料によって、多少準備の仕方が変ります。
・摘んできた薬草をざっと水洗い
・生のまま洗濯ネット(20 cm 角位の大きさで、目の細かい物)に入れる
・湯船に上記の洗濯ネットを入れてから、お湯を張る
・終い湯でお湯を流し、浴槽を洗っておく
*使った薬草は一日で処分(物によっては2日使えます。)
・摘んできた薬草をざっと水洗いして、乾燥させておく
・(ネットに入れてからの手順は生の場合と同じ)
注)乾燥葉は粉になりやすいため、洗濯ネットでは網目から出てしまいます。
お湯を葉カスで汚さないためには、手ぬぐいを袋にして入れてください。
・ネットに入れた薬草を鍋で煎じる(10分程度)
・液汁ごとお湯を張った浴槽に入れる
・終い湯でお湯を流し、浴槽を洗っておく
*使った薬草は一日で処分
お風呂に入れる草木は、もちろんなんでも良いわけではありません。
葉が良い香りでも、花や実に毒があるものもあります。
初めての植物は、きちんと効能や性質などを調べてから使ってくださいね。
また、できるだけ無農薬のものを使うようおススメします。
薬湯の材料
薬草として良く知られたものには、
ヨモギ、ビワの葉、柿の葉やドクダミがあります。
お茶として市販されているものは、薬効成分も優れています。
口から飲んで良いものは、お肌にも良いので、薬草風呂の材料となりますよ。
パック入りの薬草茶も茶殻をためて、湯船に入れます。
お茶を飲んでそのまま捨てるのでは、もったいないですね。
松の葉
新年の一番風呂は、松葉湯に入る習慣があります。
*生のまま、あるいは煎じて使います。
常緑樹なので一年中使えます。
松の剪定時は絶好のチャンス。
まとめて乾燥させておきます。
生と乾燥葉を一緒にして使うのが好みです。
椿の葉
*煎じて使います。(葉が硬いため)
常緑樹なので一年中使えます。
2~4月頃の開花シーズンには、椿の花びらを湯船に浮かべるのもおススメです。
ビワの葉
*生のまま、あるいは煎じて使います。
常緑樹なので一年中使えます。
剪定時にまとめて乾燥させておきます。
柿の葉
*生のままで使います。
ヨモギ
*生のまま、あるいは乾燥葉を使います。
ヨモギ湯はアクが強いので、早めにお湯は流して湯船を洗ってください。
ドクダミ
*乾燥葉を使います。
ドクダミ茶の茶殻もあれば、一緒に湯船に入れます。
★ドクダミに関する記事はこちら
ミント
*生のまま、あるいは乾燥葉を使います。
夏に一押し!
ミントの香りで気分もスッキリします。
バジルもおススメです。
シソ
*葉と茎を生のまま、あるいは乾燥葉を使います。
収穫は午前中に。
午後になると、栄養が根に戻ってしまいます。
シソ茶の茶殻もあれば、一緒に湯船に入れます。
気分がリラックス、シソの香りも心地よいです。
セイタカアワダチソウ
*乾燥葉を使います。
花の咲く直前が最も薬効が高いので、黄色のつぼみがついたらすぐに収穫します。
一週間天日で干して乾燥させ、適当な長さに切って保管。
お肌がしっとり、あせもの季節に大活躍です。
大根の葉
*乾燥葉を使います。
体の芯まで温まって、ぐっすり眠れます。
生姜、ウコンの葉
適当な長さにして
*生のままで使います。
ミカン・柑橘類の皮
*生のまま、あるいは乾燥させて使います。
肌がピリピリすることがあるので、量が入れすぎないよう注意してくださいね。。
まとめ
以前は入浴剤に凝ってました。
各地の温泉のもとを入れて、温泉気分を楽しんでいました。
が、何もお金をかけなくても、庭や畑に薬湯の材料があるじゃないですか。
色々試してみたら、これが(家族の反応も含めて)面白いのです。
そして自宅にあるもの(=自然栽培のもの)を使うので、安全&安心です。
たっぷり多めに入れるのがコツです。
心も体もリラックスして、毎日のバスタイムが楽しくなりますよ。